【のぼり旗などを掲げ行進する参加者=名張市鴻之台1で】

 核兵器や戦争のない世界を目指し、全国をリレーする「原水爆禁止国民平和大行進」(同大行進中央実行委員会主催)が6月17日、名張市であり、参加者約30人が核廃絶を訴えながら歩いた。

 行進は、新型コロナウイルスの影響で2020年、21年は中止しており、3年ぶりとなった。「ノーモア、ヒロシマ、ナガサキ、フクシマ」と書かれたのぼり旗や、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の即時撤退を訴える横断幕やプラカードなどを掲げ、市役所周辺から近鉄名張駅前までの間の市街地を歩いた。

 市役所前であった集会で、原水爆禁止世界大会三重県実行委員長の西尾比呂也さんは、ロシアが核兵器使用の脅しをかけていることを挙げ、「核兵器があれば平和を守れるという核抑止力論が破綻した明らかな証拠。核兵器を使わせない唯一の方法は、廃絶しかない。日本政府こそ、核兵器廃絶をリードするべき」と訴えた。

 平和行進旗はその後、奈良県山添村に引き継がれた。

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