三重県名張市下三谷の見晴らしの良い緩やかな傾斜地でブルーベリーを育てる「あおぞら・ベリー・下三谷園」(金ヶ江啓介代表)は、敷地の一角に、手作りの休憩場を作った。作業をする同園のメンバーや家族らの憩いの場になっている。
同園は2010年、環境整備に取り組む梅が丘地域のボランティアを中心に発足。50年近く放置されていた休耕田を整備し、自然豊かな名張川の近くに農園を構えた。発足時に15人ほどいたメンバーは、高齢化などで5人に減ったが、500円玉ほどの大粒に育つ品種「チャンドラー」など700本以上を栽培している。
休憩所は「ブルーベリー狩りに来てくれた人がゆっくり休めるように」と、昨年10月から仕事の合間に作業を進めていた。傾斜を埋め立て均等にならし、コンクリートブロックで固めた敷地をフェンスで囲んだ。
椅子やテーブルはメンバーの知人から譲ってもらった廃材を利用して作ったそうで、中でも中央に設置したたき火スペースは1番のこだわり。風通しが良く、景色を見ながらバーベキューが楽しめるという。
また、ブルーベリーの他、米やシイタケも育てている。夏には近くの木でクワガタが捕れるそうで、虫好きの孫と訪れたメンバーの石垣三夫さん(72)は椅子に腰掛け、「景色が良くて、ゆったりできる」と話した。
2022年5月14日付819号8面から
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