【作品を手にする勝田さん=名張市富貴ケ丘で】

 白い磁器に専用の転写紙で模様をデザインする「ポーセラーツ」。自宅に構えた工房で制作に励む三重県名張市富貴ケ丘4番町の勝田由衣さん(33)は、市民センターや小学校、地域のイベントで教室を開くなど、魅力を広める活動に熱心だ。

 1年半前、SNSで作品を目にすることがあり、気になっていたという勝田さん。偶然友人に誘われ、宇陀市内での教室に参加したことをきっかけに夢中になった。

 カップや皿のような定番の作品から、風変わりな写真立てやティッシュケースまで、創作の幅は広い。淡いピンク色を基調に花をデザインすることが多く、専用の電気炉で焼き上げた作品が工房を彩る。

 制作を始めて半年後には「作る楽しさを知ってもらいたい」と認定講師の資格を取得。家族の後押しもあり、昨年6月ごろに自宅で教室「Lil mine(リル・マイン)」を立ち上げた。現在は不定期で月5回ほど開き、教室生らと会話を弾ませている。

 今では3人の子どもたちも制作するようになり、毎日の食卓には家族が手掛けた器がずらりと並ぶ。勝田さんは「食卓が華やかになった。子どもも簡単に作れるところが魅力」とほほ笑み、「絵具を使ったデザインの勉強や展示会もやってみたい」と意欲を見せた。

2022年5月14日付819号3面から

- Advertisement -