電気工事を手掛ける三重県名張市東町の「モリデン株式会社」は5月20日、日々の勉強に役立ててもらおうと、県立伊賀白鳳高(伊賀市緑ケ丘西町)に電気計測器4台を寄贈した。
寄贈したのは電気抵抗を測定するデジタル式の絶縁・接地抵抗計。電気工事の検査作業などで使用する機器の1つで、1台当たりの価格は約6万円。地元で開業して60年を超える同社が「地域に恩返しがしたい」と寄贈を決めた。
計測器は電子機械科の電気工学コースで使われる。同コースでは、電気工事士の資格取得のため、授業でも絶縁・接地抵抗の測定方法を学んでいる。これまではアナログ式の絶縁抵抗計と接地抵抗計の2台を用いて測定していたが、寄贈された機器は一体型。
この日の寄贈式では、同校卒の社員2人も訪れた。同社の森豊章社長は「生徒たちがやりがいのある仕事に就く助けになればうれしい。これからも毎年寄贈ができるように、頑張っていきたい」と話し、德田嘉美校長は「このような機会を頂いて、大変ありがたい」と感謝を述べた。
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