【エンジンカッターで鉄扉を切断する隊員=伊賀市阿保で】

 三重県警は5月13日、災害現場を想定した救出救助訓練を、3日後に解体工事が始まる伊賀市阿保の旧青山支所の建物で実施した。同市の協力で実現した実戦さながらの訓練で、県警本部や名張署、中部管区警察局県情報通信部から計約15人が参加した。〈YouTubeで動画(https://youtu.be/KxIS8BWKpWg)〉

 訓練は、ドアが開かなくなってしまった部屋の奥からけが人を助け出す想定。県警広域緊急援助隊警備部隊の隊員がエンジンカッターや電動ノコギリなどを使い、書庫として使われていた部屋の鉄製扉(厚さ約4センチ)を切断し、人が通れる穴を開けた。

 建物内の吹き抜け部分では、はしごを使った訓練も実施。ロープなどを使って要救助者を2階部分から降ろし、担架で安全な場所まで運び出した。

 現場の様子は同情報通信部機動警察通信隊が、警察の専用回線を使って本部に映像を送信。リアルタイムで状況を共有する手順を確認した。

 県警本部警備部第二課の國枝正嗣警備・防災監は「実際の建物を使った訓練機会は得難く、隊員たちにとって良い経験になった。今後の被災地での活動に役立てたい」と話した。

 同市青山支所によると、旧支所の建物は5月16日から解体工事に着手し、9月末までに完了する予定。