三重県警名張署は4月15日、名張市内で特殊詐欺事件が発生し、70代無職女性がうその電話で5万円をだまし取られる被害に遭ったと発表した。

 発表によると、3月28日に女性宅の固定電話にモトヤマを名乗る男の声で「老人ホームに入りたい人がいる。名前を貸して」などと電話があった。女性が一度同意した後に断ったところ「1000万円振り込んでもらわないと解約できない」などと告げられたという。

 その後、フクイと名乗る男の声で「私が500万円払うので残り500万円払って」「200万円だけ払って」などと言われ、女性は現金200万円を指定された住所に宅配便で送ったり、市内のコンビニでプリペイドカード50万円分を購入して番号を伝えたりした。

 現金200万円は東京の宅配会社が不審に思って配送を止め、プリペイドカードは45万円が未使用のうちに止めたため、被害金額は5万円にとどまった。

 宅配会社から警察に連絡があり、発覚。同署が被害届を受理した。

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