【現地での活動の様子などを報告する派遣職員=名張市鴻之台1で】

 地震で断水した福島県相馬市への応急給水支援で派遣された三重県名張市職員3人の報告会が4月11日、市防災センター(鴻之台1)であり、亀井利克市長や職員約40人が耳を傾けた。

 地震は3月16日深夜に福島県沖を震源に発生。相馬市は震度6強を観測し、大規模な断水が起きた。要請を受け17日、名張市上下水道部水道工務室の川合正史さん(39)と浄水室の羽後稔夫さん(61)が4トン給水車で現地に向け出発。途中から、経営総務室の中野和巳さん(41)も派遣された。

 報告会で3人は、相馬市内の水道施設の被害状況の他、市民センターなどと浄水場とを往復する支援業務の内容を写真も交えて紹介。川合さんは「『遠くから来てくれてありがとう』などの声を掛けてくれる人がいた。水を求める長蛇の列を目の当たりにし、改めて水の大切さを実感した」と感想を述べた。羽後さんは「4トン給水車を運転できる人が限られている。異動した人を含め職員リストを作り、助けて頂けたら」と提案していた。

 報告後、亀井市長は「いつ南海トラフ地震が起きてもおかしくない。今後も抜かりない対策をお願いしたい」と職員に呼び掛けた。

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