三重県名張市東町の県立名張高校(中山隆之校長)で3月11日、2023年度で18歳となり選挙権を得る1年生約200人が、架空の市長選挙で投票する「模擬選挙」を体験し、意思表示の大切さを学んだ。
政治や選挙への意識を育む主権者教育の一環。この日は同高卒業生や地域と行政の関係者、YOU記者ら10人がゲストティーチャーとして同高を訪れ、普段の活動内容などを生徒たちに紹介し、グループごとに意見を交わした。
その後、模擬市長選に移り、新聞販売店経営の伊集基之さん(50)、奈良県立大2年の杉田香乃さん(20)、2年担任の松井俊樹教諭(28)の3人が候補者役となって演説。「IT教育推進」や「誰でも利用できる福祉施設の設置」、「教育と福祉の連携」など持論を展開した。生徒たちはメモを取ったり質問したりした後、投票用紙に支持する候補者名を書き、本物の投票箱に1票を投じた。
参加した1年の竹田梨実さん(16)は「3人の中で一番、名張への愛を感じた人に投票した。自分の意見を選挙で示すことが大切だと感じた」と話していた。
模擬選挙の進行を務めた山本遥香教諭は「今日、自分の意志を持って投票した皆さんは2年後、より深く選挙に取り組める。実際に主権者になるということを自覚して」と生徒たちに語った。
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