【震災当時の新聞を前に黙とうを捧げる集会の参加者=名張市赤目町丈六で】

 東日本大震災から11年となる3月11日、三重県の伊賀地域でも震災発生時間の午後2時46分、犠牲者への黙とうが捧げられた。

 名張市の赤目ほんまもん広場(赤目町丈六)では11回目となる「さようなら原発3・11集会in名張」が開かれた。ドキュメンタリーDVDの上映や、震災当時の新聞の展示、平和をテーマにしたギター演奏などがあり、発生時刻には参加者約50人が黙とうを捧げた。

 実行委員長の角谷英明さん(76)はあいさつで、ロシアによるウクライナ侵略で軍による原発への攻撃と占拠が相次いでいることにも触れ、「標的になりやすい原発をエネルギー源とすることは危うい」と指摘。黙とうの後、実行委の提案で「ロシアはウクライナへの侵略を直ちにやめよ」「原発への爆撃は絶対に許さない」と訴える「緊急アピール」を参加者全員の賛同を受けて採択した。アピール文は県や伊賀・名張両市などに送付するという。

この日は伊賀市役所でも、職員らが発生時刻に黙とうを捧げた。

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