【市有温泉施設の設置条例廃止案に対し、賛成で起立する市議=伊賀市議会議場で】

 三重県の伊賀市議会12月定例会は最終日の23日、市有温泉施設の「大山田温泉さるびの」と「島ヶ原温泉やぶっちゃ」の設置条例を廃止する議案に対し、賛成少数で否決した。この結果、地元の指定管理団体に無償譲渡する議案2件は両温泉が行政施設として存続するため、「地方自治法の規定で譲与できない」とし、審議未了で廃案になった。

 設置条例の廃止案に対する討論では、賛成の市議が「2施設は市民や市外の人、観光客に愛され、定着している」などと説明。反対の市議は「市民の財産である施設の無償譲渡には、(現在の2公社による運営から)株式会社化して経営責任を明確にする必要がある。今の段階では判断し難い」と理由を述べた。採決では賛成7人、反対14人だった。

 2施設に関連する議案は他に2件あり、不均一課税の導入で来年4月から市内にある他の民間温泉施設4か所含め、日帰りの場合は1人1日につき150円としていた入湯税の税率を75円に改める市税条例の一部改正案は全会一致で可決。また、新型コロナの影響による損失補てんと、譲渡を前提とした施設修繕に充てるための補助金各約4000万円の計1億2125万円を盛り込んでいた一般会計補正予算案は賛成多数で可決した。

 この日は40議案を可決・同意し、下荒木と荒木ヶ丘、南西明寺の区長3人から提出された肥育牧場による悪臭対策などについての請願は賛成多数で採択した。

 市有温泉施設の設置条例廃止案に対する賛否結果はと次の通り(市川岳人議長は除く)。敬称略。

【賛成=7人】釜井敏行、北山太加視、西田方計、森中秀哲、宮崎栄樹、山下典子、百上真奈

【反対=14人】西條エリ子、浜瀬達雄、増田雄、川上善幸、北森徹、西口和成、福岡正康、桃井弘子、赤堀久実、田中覚、上田宗久、近森正利、中谷一彦、中岡久徳

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