【感謝状を手にする渡邉さん(左から2人目)と冨森さん(同3人目)ら=名張市蔵持町里で】

 架空料金請求の特殊詐欺被害を未然に防止したとして、三重県警名張署は11月15日、セブンイレブン名張蔵持町里店(名張市蔵持町里)オーナーの冨森雅彦さん(49)とアルバイト店員の渡邉礼温さん(21)に感謝状を贈った。

 同署などによると10月16日午後0時25分ごろ、市内の70代男性が2万5000円分の「Google Playギフトカード」を購入しようと来店。利用方法が分からない様子で、対応した渡邉さんが不審に思い用途を尋ねると「パソコンの自動アップデートの解除に必要」などと答えた。渡邉さんは「そういう支払いにグーグルプレイを使うなんて聞いたことがない」と詐欺の可能性が高いと感じ、事務所にいた冨森さんに相談。同署に通報し、被害を防いだ。

 この日、同店であった贈呈式で、渡邉さんは「オーナーからの話や、店内のポップなどで意識していた。被害を防げてよかった」と語った。今年7月には、冨森さんが経営する名張蔵持町原出西店も特殊詐欺被害の未然防止で同署から感謝状を贈られている。冨森さんは「従業員たちには『詐欺は身近な所で起きている』ということを、日ごろから伝えている」と話していた。

 同署の樋口弘道署長は「コンビニや銀行は最後の砦。ここで声を掛けて頂かないと、被害に遭う方が出てくる。深く感謝申し上げたい」と話していた。

 同署管内では今年1月1日から10月末までの間に特殊詐欺が8件発生しており、被害額は計約2524万円に上っている。