【上野天神祭を紹介した新冊子を持つ中村会長】

 約400年続く三重県伊賀市の上野天神祭で鬼行列とだんじり巡行を取り仕切る「上野文化美術保存会」が、新たな冊子「上野天神祭 だんじり、おに」を発刊した。英訳も掲載しており、一般販売もしている。

 A5判カラーで日本語54ページ、英語16ページの計70ページ。前回作ったのは1994年ごろだという。祭りの歴史や文化を紹介している他、行列巡行路の地図や鬼行列の先頭から最後尾まで登場する面の名前(役)、9基のだんじり、県市の文化財に指定されている面や装飾品などを写真付きで説明している。

 同祭は、同市上野東町にある上野天神宮(菅原神社)の秋季大祭で、みこし2基の供奉行列として鬼行列とだんじり巡行が続き、街中を巡る。新型コロナウイルス感染拡大防止で、鬼行列とだんじり巡行は2年連続で中止が決まっている。

 冊子は3000部刷新したうち、関係する13町の全戸に配布し、希望者も市内書店などで購入できる。1冊税込み500円。同保存会の中村晶宣会長(72)は「だんじりや鬼行列は来年まで辛抱。冊子を見て雰囲気を感じ取ってほしい」と話した。

 また、同保存会は各だんじり蔵や鬼蔵前に設置された案内看板のQRコードを読み取ると、鬼行列やだんじり巡行の動画が見られる「スマートフォンで巡る上野天神祭」を企画。動画は各60秒で、ナレーションとテロップ付き。