【展示予定の有松絞りの帯など=名張市で】

繊細な風合い手に取って

 江戸時代に尾張藩が特産品として保護し、約400年の歴史を有する絞り染めの織物「有松絞り」の日本遺産認定を記念した展示会が、9月17日から20日まで奈良県宇陀市室生三本松の「きもの座 服部」で開かれる。入場無料。

 東海道40番目の宿場・鳴海宿に程近い、現在の名古屋市緑区の有松地区で開祖・竹田庄九郎らによって生まれた有松絞りは、東海道を行き来する旅人の土産品として重宝され、日本建築の並ぶ街並みの景観美でも知られている。模様の型を布に写してさまざまな形状に絞り、染色・糸抜きをして仕上げるもので、絞りの技法は数十種類から100種類ほどあると伝わっている。

 今回は、浴衣や着物、名古屋帯や小紋柄の着尺、小物の他、「有松絞り400周年記念実行委員会」が大相撲の横綱・白鵬関に贈った浴衣など70、80点が並ぶ予定。店主の服部由孝さんは「繊細な絞りや染めがどんな風合いになっているか、身近に持ってもらえるものも用意しているので、一度手に取ってみて」と話していた。

 時間は午前10時から午後6時(最終日は同5時)まで。新型コロナウイルスの感染状況などで中止となる場合がある。

 問い合わせは同店(0745・92・2052)まで。

2021年9月11日付803号21面から