【奥村会長(左から3人目)に目録を手渡した団体や企業の代表者ら=名張市鴻之台1で】

 新型コロナウイルスの影響などで経済的に困窮し、生理用品を買えない「生理の貧困」が社会問題となる中、三重県名張市の名張ライオンズクラブ(LC)と市内3社は6月25日、生理用品の購入に充てる計20万円を名張市社会福祉協議会に寄付した。

 寄付額は同LCが10万円、人材派遣会社「サンド」と清掃会社「フミックス」、ガソリンスタンド経営「橋本石油」の3社が連名で10万円。寄付を基に市社協が生理用品を購入し、同市のまちの保健室や市内の小中学校のトイレなどに設置する準備を進める。

 贈呈式は市役所であり、各代表者が市社協の奥村和子会長に目録を手渡した。奥村会長は「生理用品を必要とする方に1日でも早く届けたい」と話した。


市議5人の会が要望書提出

 この日はLCと3社の寄付に先立ち、市議5人でつくる「生理の貧困をなくそう女性議員の会」が市と市教委、市社協に問題解決を求める要望書を提出した。

 要望書では、▽必要とする人に生理用品の無償配布を行うこと▽学校の保健室などに生理用品を配備し生理についての教育を更に進めること▽継続的に支援する仕組みを構築することなどを求めている。

 要望書を受け取った亀井利克市長は「7月にも整備を進めていかなければ」と応じた。

要望書を提出した「生理の貧困をなくそう女性議員の会」のメンバー(右5人)=同
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