【除草作業に参加した上野キヤノンマテリアルの社員たち=伊賀市西之澤で】

 三重県指定の天然記念物で伊賀市西之澤にあるノハナショウブ群落で6月3日、地元の高校生や企業の社員たちが除草作業に汗を流した。今年は例年よりも約1週間早い先月25日に咲き始め、見頃は今月8日ごろになるという。

 ノハナショウブはアヤメ科の多年草で、ハナショウブの原種。群落は広さ約2500平方メートルで、約2000株が植えられている。かつては周辺一帯に自生していたが、環境悪化で数が減少し、約30年に現在の私有地に移植した。

 普段は、所有者で同市川西の会社員、居附孝夫さん(49)が祖父と父の遺志を受け継ぎ、管理している。2014年からは伊賀白鳳高校の生徒が授業の一環で作業を手伝っている。

 この日の午後からは生物資源科鑑賞植物班の3年生5人がセイタカアワダチソウやヨモギ、ススキなどを抜き取った。また、印刷用のトナーカートリッジを製造する上野キヤノンマテリアル(同市三田)の社員もCSR活動の一環として保全活動に参加。延べ40人から50人が手伝う予定で、業務推進部の吉川英次さん(54)は「来年以降も続けたい」と話した。