【志摩沖で釣った27キロのキハダマグロをひざに乗せ笑顔の渕上さん(提供写真)】

 大阪を拠点に釣りガールの「フッチー」として人気のインスタグラマー、渕上万莉さんは三重県名張市出身の会社員。BSの釣り専用チャンネル番組に出演したり、スポーツ新聞に記事を書いたりと多岐にわたる活動が話題だ。

西田さん(左)と渕上さん(同)

 約10年前、釣り好きの上司に誘われ、職場の同僚たちと和歌山へ行ったのが始まり。その時、釣ったアジをその場でさばいて食べたことに感動。これを機に同僚で、「にっしゃん」として今も一緒に活動している西田直恵さんと2人で釣りをするようになった。

 月に2、3回、休みを合わせて大阪の泉南や和歌山に足を運んだ。最初は陸釣りだったというが、始めて2年くらいで、釣り好きの弟に誘われ、沖釣りに挑戦。大阪湾から和歌山沖のルートで、その時はたいした釣果はなかったが、SNSに投稿したところ、釣り具メーカーのスタッフから「サポートするから船釣りに行こう」と声が掛かった。

 以来、休日になるとメーカースタッフとともに船釣りに出掛けた。伊勢湾にも出掛けるようになり、インスタグラムのフォロワー数が1万人を超え、民放テレビの番組などに出演するようになった。1年半ほど前、BSの釣り専門チャンネル「釣りビジョン」から出演依頼があり、西田さんとともに「休日は釣りに夢中!」の番組に出演するようになった。

 同じころ、釣り大会に参加したのを機にサンケイスポーツに特集記事を書いたり、何度か自身が取り上げられるようになり、釣り業界でも話題の存在になっていった。

 渕上さんは、単に釣るだけではなく、釣った魚をさばいて食べるまで楽しむのが身上。さばき方は動画サイトで勉強したといい、魚を料理しやすい調理器具も自身で作るほど。

 今までに一番大きかった獲物は昨夏に志摩沖で釣った27キロのキハダマグロ。ハマチの大漁や明石沖のタコを30匹くらい釣ったことも忘れられないという。今でも釣りの前日はわくわくして眠れないそう。釣れない時もあるが、釣り仲間が増えたり、仲間と一緒にいると楽しいという。

 渕上さんは「釣りは何歳からでもできる趣味。コロナ禍が終われば日本全国を回りたいし、これからもにっしゃんと2人で頑張っていきたい」と笑顔を向けた。

2021年5月15日付795号1面から

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