【3年ぶりの個展で展示予定の作品を手にする向井さん=伊賀市法花の自宅アトリエで】

 三重県伊賀市内のギャラリーで5月15日から23日まで、3年ぶりの個展となるアクリル画の小品展を開く、同市法花の向井一雄さん(68)はここ2年ほど、「軽く、明るく、おもしろく」を意識して絵に取り組んできた。「コロナ禍で皆がストレスを感じていると思うが、少しでも気持ちを和ませてもらえたら」と願っている。

 大学時代に友人の影響でデッサンや写生を楽しむようになり、職場では絵画クラブにも入っていた。若いころは写実的な作品が中心だったが、近年はアクリル絵の具を中心にさまざまな色の材料を採り入れた抽象画に移ってきた。

新たな経験も

 2018年に地元で初個展を開いた後は、「面白さを加えられたら」と工夫を重ね、サイズも15センチ角から3号前後の小品が中心に。今回は40点前後を展示予定で、「この歳になってからでも新しい経験ができている。絵を描く過程を楽しんでいることが、見てくださる方に少しでも伝われば」と話していた。

 会場は上野福居町のギャラリー「アートスペースいが」。時間は午前11時から午後6時(最終日は同4時)まで。入場無料。

 問い合わせは同ギャラリー(0595・22・0522)まで。

2021年5月15日付795号6面から

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