【©JUBILO IWATA】

 サッカーJ2のジュビロ磐田(静岡県磐田市)に所属するFW三木直土選手(19)=写真=は三重県名張市出身。昨シーズン15試合で2得点を挙げた若きストライカーの活躍に、今シーズンも期待が寄せられている。

 幼稚園のころに、兄の影響でサッカーを始めた。小学生から地元クラブ「FCアヴェニーダソル」で活躍。中学生の時にはジュビロ磐田U‐18からの勧誘を受け、練習に参加したこともあった。

 当時は人見知りで、メンタル面も弱かったという。「自分のためにも」と中学卒業後、同U‐18に加入。15歳で親元を離れた寮生活ではホームシックにもなったそうだが、学業と両立しながら練習に打ち込んだ。

 1年目は先発で試合に出ることができず悔しい思いをした。しかし、「逃げるのは嫌だ。自分は何も残してないし、何も得ていない」と踏ん張ったことで、自身を見つめ直すことができ、内面的にも技術面でも大きく成長できたという。

 公式戦への出場が認められるトップチーム2種登録選手になったのは2年前で、トップチーム昇格はコロナ禍の昨年。6月の京都サンガFC戦でJリーグデビューし、10月のV・ファーレン長崎戦で初ゴールを決めた。

 「点を取ることが自分の仕事」と三木選手。裏へ抜け出すタイミングの良さやシュートセンスに定評がある。

 「エリートでなく、苦労人」と自己分析し、「がむしゃらにやるというスタイルが役に立った」と昨シーズンを振り返る。「諦めないこと、努力していくことが大事。先のことを考えてプレーしないと後悔する」と今シーズンの活躍を誓った。

2021年1月30日付788号1面から

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