革製かばんなどの製造を手掛け、伊賀市内に製造拠点の事業所を置く丸富商会(本社・大阪市天王寺区)が1月15日、名張市内への事業所移転が決まったことを機に、コロナ禍で奮闘する医療・介護・福祉関係者に役立ててもらおうと、自社で開発・製造し、抗菌・防汚処理を施した手提げバッグ300点を市に寄贈した。【奥中社長(中央)から寄贈を受けたバッグを手にする亀井市長(左)=名張市役所で】

 寄贈されたのは、自社ブランド「MahL(マール)+81」の手提げバッグで、持ち手を除いた外寸は幅23センチ、高さ20センチ、奥行き11センチ。手や指を繰り返し消毒することが多い中で、アルコールや次亜塩素酸系の薬品の耐久性に優れた素材で作られているという。今回の寄贈のために開発したもので、市販はされていない。

 同社によると、現在ある上野営業所(伊賀市上之庄)を早ければゴールデンウィーク前後に名張市夏見へ移転する予定で、新事業所には製造工場以外に、自社製品の販売、市民向けに講座などが開ける工房のような機能も備えるという。

 この日、名張市役所を訪れた奥中利直社長は「大変な環境の中、緊張感を持って日々見えない敵と戦われている方々へ、心ばかりの安らぎをと開発した。これからお世話になる名張市の方々にお役立て頂きたい」と、スタッフからのメッセージを亀井利克市長に伝え、3色の手提げバッグと目録を渡した。

 バッグは名賀医師会や名賀保険薬局会などを通じて届けられる予定で、寄贈を受けた亀井市長は「望外の喜び。医療、介護、福祉の関係者の皆さんに配らせて頂く。『名張に進出して良かった』と言って頂けるよう、私たちも頑張らせて頂く」と謝辞を述べた。