校区再編により昨年3月に閉校した伊賀市立新居小学校の閉校式が1月8日開かれ、新たに開校した上野北小(同市西高倉)の児童や教職員、地元関係者ら約50人が出席した。当初は昨年度中の2月末に開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響で中止になり、約10か月遅れての開催となった。【閉校式の最後に新居小の校歌を歌う児童ら=伊賀市西高倉の上野北小で】

 新居小は1904(明治37)年に新居村立尋常高等小学校として創立し、新居地区(東高倉、西高倉、西山、岩倉)の子どもたちが通学してきた。少子化などによる児童数の減少に伴い、校区が隣接する長田小との統合計画が進められ、昨年4月、新居小の施設を利活用し上野北小が開校した。

閉校式の様子

 閉校式は、住民や教職員らでつくる閉校事業実行委員会(山本宗司委員長)が企画してきたが、コロナ禍でも区切りの行事を何とか実現しようと検討を重ねてきた。この日午後1時30分からの式典では、新居小の最終年度も在任していた上野北小の桂口芳樹校長から岡本栄市長に新居小の校旗が返還された。

 新居地区を代表して登壇した児童2人は「4年の運動会では、組体操で新居のすてきなところを再発見できました。たくさんの地域の皆さんにお世話になりました」「私たちは上野北小として最初の卒業生になりますが、新居小で5年間学んだことを生かしてこれからも頑張りたい」と思いを述べた。

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