伊賀署は12月16日、伊賀市内で特殊詐欺が発生し、保育士の60代女性が約730万円をだまし取られる被害に遭ったと発表した。

 同署によると、女性の携帯電話に先月4日、NTTファイナンスをかたるダイレクトメールが届いた。記載された番号に電話すると、「アオキ」と名乗る男から「未払いが30万円あるので支払ってほしい」などと言われ、その後も個人保護活動をする団体の職員を名乗る男から「振り込んだ現金は後日返金される」、更に後日、ネットワークセキュリティー関連の団体職員の「イガラシ」を名乗る男から「あなたの携帯からウイルスが拡散されており、90人に被害が出ている。セキュリティー保険の代金を支払う必要がある」などと電話があった。

 女性は同市内のスーパーと金融機関のATM機から同月18日までに十数回にわたって指定された口座に現金合計約730万円を振り込み、だまし取られた。女性は連絡先に電話がつながらなくなったことを不審に思い12月11日に警察に相談、16日に同署が被害届を受理した。

 今年に入って市内で発生した特殊詐欺の被害は3件目で、3月には60代の女性が約200万円、8月には20代の男性が約40万円の現金をそれぞれだまし取られている。同署では「身に覚えのない請求には家族など身近な人や警察に相談するなど、安易に連絡しないように気を付けてほしい」と注意を呼び掛けている。