宇陀市室生向渕にある池「龍王ヶ渕」が絶景スポットとして注目を集めるなか、一部の訪問者が深夜に池に続く道を車やバイクで大きな音を立てて走行するなどしており、周辺住民から市に苦情が寄せられている。市は「午後10時以降の深夜走行を遠慮頂きたい。道が狭いため、終日徐行してほしい」と市ホームページや現地の立て看板など注意を呼び掛けている。【鏡面のように木々が映り込む龍王ヶ渕=宇陀市で】

 龍王ヶ渕は標高530メートルの山中にある窪地に水がたまった自然池で、東西約150メートル、南北約100メートル。水面に空や周囲の木々が鏡のように映り込み、「神秘的」などと雑誌やSNSなどで多数紹介されてきた。新型コロナウイルスの影響で、密を避け屋外で自然を楽しむ観光需要が高まるなか、数か月前から池への訪問者が増加傾向にあるという。

 その一方、県道吉野室生寺針線から池に続く道路周辺に集落があり、深夜の訪問者による走行音で住民から「目が覚める」「眠れない」などの苦情も増えたという。同市商工観光課の担当者は「池は大切な観光資源でもある。周辺住民の迷惑にならないよう、マナーを守った上で訪問してほしい」と話した。

2020年9月12日付779号22面から