名張にゆかりのある人物が描いたとされる幕末・明治期の屏風を展示する「やなせ宿にて初公開 古屏風の世界」が、9月19日から10月11日まで、名張市新町の「旧細川邸やなせ宿」で開かれる。観覧無料。【古屏風を鑑賞する山口さん(左)と館長の池田毅さん=名張市新町のやなせ宿で】

 展示するのは、芝村玉月(1878年ごろ‐没年不詳)による四季を描いた山水画の「日本画六曲屏風一双」と、広瀬旭荘(1807‐63)による中国初唐の五言律詩の前4句を表した「墨書六曲屏風一隻」。市民から依頼を受けた市内の表具店が引き取り、市を通じて同宿で展示・保管することになった。

なぜ名張に?

 全国歴史資料保存利用機関連絡協議会会員の山口浩司さん(名張市職員)によると、日本画屏風は、一時期名張に住んでいたことがある玉月が滞在中に依頼を受けて描いたと考えられる。墨書の屏風は、江戸後期の儒学者で漢詩人でもあった旭荘の晩年の作とされ、東大阪で営んでいた私塾の塾生だった名張の文化人との交流の中で書いたという。

 展示は、まちなか運営協議会(田畑純也会長)の主催。時間は午前9時から午後5時。10月1、7日は休止。また、9月19日から同21日の午前10時から正午までは、希望する観覧者先着20人に抹茶(菓子付き)が振る舞われる。

 問い合わせは、やなせ宿(0595・62・7760)へ。

2020年9月12日付779号2面から