伊賀鉄道は7月13日、2019年度の収支で営業損益が8300万円の赤字だったと公表した。輸送人員も対前年度比で7万人(5・2%)減の127万9000人になり、過去最少を更新した。

 この日開かれた伊賀線活性化協議会の総会で公有民営化から3年目の状況を報告した。赤字額は対前年度比で2100万円(34・9%)増え、営業収益では定期外と通学定期の収入がそれぞれ500万円減った。

 輸送人員は通勤定期が2000人(0・9%)増えた以外、定期外で1万5000人、通学定期で5万7000人それぞれ減った。総会資料によると、08年度は204万2000人の乗降客数を確保していたが、その後は減り続けて19年度はその約6割まで下がった。

 伊賀市が17年3月に国土交通省から認定を受けた「鉄道事業再構築実施計画」では、公有民営8年目の24年度に黒字化を達成するとしている。

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