中部電力グループのシーテック(名古屋市)が伊賀市と津市にまたがる地域に計画する「(仮称)ウインドパーク布引北風力発電事業」に対し、伊賀市の住民組織や計画地近くの住民らが6月30日、事業を容認しないよう求める要望書を岡本栄市長宛てに提出した。【要望書を手渡す西柘植地域まちづくり協議会の奥澤重久会長(左)=伊賀市役所で】

 同社の環境影響評価準備書によると、対象事業区域は津市河芸町河内、伊賀市上阿波の各一部約862万平方メートル。設置する風量発電機は28基、出力は6万4000キロワットで、2022年4月に本工事を始め、27年5月の運転開始を目指している。

 柘植、西柘植、壬生野の地域まちづくり協議会が連名で出した要望書では、地域内にある霊山から伊勢湾を臨む際の景観や自然環境が損なわれ、防災面にも不安があると主張。他にも津市の「美里の生活環境を守る会」や亀山市の「加太の自然を守る会」などの関係者が同席し、要望書を手渡した。計画地に近い阿波地域に移住してきた女性は低周波音などによる健康被害に不安を感じていると説明し「ここに住んで幸せを感じている。(風車を)絶対建ててほしくない」と訴えた。

 応対した大森秀俊副市長は「皆さんの思いを十分に聞かせてもらった。市長に伝える」と話した。準備書は現在、伊賀市役所本庁舎や大山田支所などで縦覧しており、意見書も提出できる。期間は7月27日まで。