伊賀市で最も北に位置する同市玉瀧の玉滝小学校(児童数47人)の、2021年4月からの阿山小学校(馬場、249人)との統合に向けた準備が進んでいる。既に地元地区の合意は3月中旬に済んでおり、今後はPTAなどを中心に準備組織を設置し、児童の交流行事の計画など、来春に向けた協議が続いていく。【登校する玉滝小の児童=伊賀市玉瀧で】

3月に地元合意 交流行事など計画も

 1873(明治6)年に開校した公立玉滝学校が槙山学校と合併し、玉滝尋常高等小学校となった1902(同35)年を創立年とし、現在地に木造校舎が竣工した。学校は高台にあり、児童たちは「玉滝道」「槙山道」と呼ばれる東西の坂を上がって登校してくる。校区は玉滝地域(玉瀧、内保、槙山)で、近年は児童数減少で複式学級を導入している。

 市教委によると、今回の統合によって阿山小の必要な教室数を確保するため、現校舎に隣接する旧校舎の教室の改修が完了している。秋以降、阿山・玉滝両小児童の交流行事や、スクールバス通学に向けた乗車体験なども計画していくという。増田瑞穂校長(58)は「残り9か月余り、玉滝小の子どもたちの良さを伸ばし、皆が安心して統合を進められるよう努めたい」と話した。

 2015年に河合小と丸柱小が統合し、河合小の場所で阿山小が創立。翌16年には鞆田小とも統合し、来春の玉滝小閉校によって、旧阿山町時代からあった小学校は全て閉校することになる。

2020年6月13日付773号11面から

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