名張市の亀井利克市長は4月16日、新型コロナウイルス感染の拡大防止で、小学校14校と中学校5校を20日から5月6日まで臨時休業にすると発表した。【会見する亀井市長=名張市役所で】

 亀井市長は会見で「一定の判断基準で25日から休校のお願いをする考えだったが、学校現場への苦情が多く、授業に支障が出てきた。安心安全のため致し方ないと判断し、5日間の前倒しをした」と説明。これまで臨時休業にしなかった理由は、県内のケースは感染経路が特定できていることや、全国的に小中学校での人から人への感染が確認されていない点を挙げた。

 県内の他市町は、県が10日に出した「感染拡大阻止緊急宣言」を受け、16日までに小中学校の臨時休業を実施。名張市では通常通り、6日に始業式と入学式を開き、前年度の未履修分から授業を進めていた。

 市によると、臨時休業中の対応として、市内14小学校区の放課後児童クラブには期間中、午前中の開所を要請するという。

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