カラフルな糸や金属など、多種多様な材料を採り入れて手織りの造形作品を制作している伊賀市甲野の宮田みち子さん(67)=写真=が、3月24日から31日まで、伊賀市上野福居町のギャラリー「アートスペースいが」で個展「手織りアート展 Heartbeat‐鼓動‐」を開く。入場無料。

 1996年から手織りに取り組み始め、「命」の躍動感を表現する大作を中心に、創作活動を続けてきた。日展や日本現代工芸美術展などで入賞・入選を重ねてきた他、年に1回は異なるジャンルの作家仲間たちとのグループ展に出展している。

 地元伊賀地域では初めてとなる今回の個展には、2009年に日展で初入選し、赤い球やアルミ板を使って心臓の鼓動をダイナミックに表現した「ハート・ビート」などの代表作の数々はもちろん、海岸で拾った石や流木、編み込んだワイヤーなどを使った近年の作品など、50点前後を展示予定。

 「虹」と名付けた自宅隣の工房で日々作業に打ち込む。ここ数年は制作ペースを抑えてきたが、昨年末に市内で開かれた4人展をきっかけに「次に進もうという意欲が湧いてきた」そうで、「自分自身のこれまでを振り返りつつ、新しいことに挑戦するきっかけになるような個展にしたい」と意気込みを語った。

 時間は午前11時から午後6時(最終日は同4時)まで。

 問い合わせは同ギャラリー(0595・22・0522)へ。

2020年3月14日付 767号 21面から

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