名張市は3月17日、市議会定例会に提案中の国民健康保険税を引き上げる条例改正案に加え、2020年度のみ改正案より低い税率に抑える特例措置を閉会日の26日に提出する方針を市議会全員協議会で明らかにした。

 市は基金枯渇で約3億円の財源不足となる国保税について13年ぶりの引き上げを提案しているが、新型コロナウイルスの感染拡大による市民生活への経済的影響を考慮し、急きょ特例措置を講じた。加入者1人あたりの引き上げ額は、改正案では22・4%円増の、1万9461円だが、特例措置では15・1%増の1万3084円となる。

 市保険年金室によると、特例措置により不足する財源は約1億円で、健康づくり推進のための事業費に充てる予定だった9000万円の一般会計への繰り入れを中止するなどして捻出する。

 40代夫婦と子ども2人で、夫の所得が300万円のモデルケースでは、年間税額が改正案では11万6800円増の56万8600円だが、特例措置では8万500円増の53万2300円となる。