桃山・江戸時代の絵画と、それらに影響を与えた中国の絵画を併せて展示する春季特別展「MIHO MUSEUM(ミホミュージアム)コレクションの形成 日本絵画を中心に」が、3月14日(土)から6月7日(日)まで甲賀市信楽町田代桃谷の同ミュージアムで開かれる。【白梅錦鶏図(伊藤若冲筆、梅荘顕常賛)江戸時代・18世紀、絹本著色(提供写真、2枚とも)】

黎明・発展・充実

 同ミュージアムでは1997年秋の開館以来、古代エジプトから西アジア、ギリシャ、ローマ、中国など世界の古代美術に加え、古代から江戸時代までの国内の美術品を紹介する特別展を定期的に開催してきた。今回は日本美術の収集過程を3章に分けて展示する。

 「黎明期」では柳沢淇園の「梅花小禽図」、「発展期」では長谷川派の「源氏物語図屏風」、「充実期」は伊藤若冲の「象と鯨図屏風」など、初公開の作品も30点以上あるという。

 開館は午前10時から午後5時(入館は同4時)まで。月曜休館(5月4日は開館、同7日休館)。入館料は一般1300円、高校・大学生1000円、中学生以下は無料。会期中は週末を中心に子ども向けプログラムも企画されている。

 問い合わせは同ミュージアム(0748・82・3411)まで。

源氏物語図屏風(長谷川派筆、江戸時代、六曲屏風一双、紙本金地著色)

2020年2月22日付 766号 21面から

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