地域誌「伊賀百筆」(北出楯夫編集長)の29号が発刊された。1995年の創刊で、最新号では“ふくろうの画家”として親しまれ、昨年2月に81歳で亡くなった 伊賀市霧生の上田保隆さんを追悼する特集を組んだ。【最新号をPRする北出編集長(右)と福田副編集長=伊賀市役所で】

 上田さんは作家・司馬遼太郎の小説「梟の城」に感銘を受けて以降、一貫して伊賀忍者の化身であるフクロウを描き続けた。特集には画家や俳句の仲間、幼なじみら22人が寄稿。本人が遺した「檄文 いまの伊賀市に文化はあり得るか。」も掲載している。

 連載「伊賀文学風土記」では、副編集長の福田和幸さんが没後5年になる地元の作家、岸宏子作品の人物像に迫った「高虎も芭蕉も等身大に」を執筆した。他には伊賀上忍三家の一つとされる藤林長門守一族を取り上げた「藤堂藩伊賀者の系譜」や、当時小中学生だった被災体験者3人の証言を聞き取った「『28災害』の記憶(小田町の場合)」など、エッセーや俳句、短歌、詩、連句を合わせ総勢149人が執筆した。

 A5判272ページで、1000部を発行。定価は税込み1500円。原則は登録会員制だが、伊賀・名張両市内の主な書店でも販売している。

 問い合わせは北出さん(0595・21・2145)まで。