来年の干支「子(ね)」にちなんだネズミなどの図柄を表面に描いたヒョウタンが、伊賀市新堂の「瓢蜂まちかど博物館」で展示されている。【干支が描かれたヒョウタンと福森さん=伊賀市新堂で】

「我が子のように愛着」

 館長の福森弘二さん(72)は滋賀県の小学校教諭として63歳まで勤め、退職後の3年間は「琵琶湖博物館」(草津市)に勤務。趣味の一環で、いがまち公民館を拠点に活動する「伊賀ひょうたんサークル」に所属し、栽培から加工までを勉強した。68歳の時、作りためたヒョウタンと、ミツバチの生態や巣箱を自宅で展示する「まちかど博物館」に認定された。

ネズミの図柄

新たな加工法 常に研究

 ヒョウタンは80センチほどある大型の「大瓢」や30センチほどの小型の「十成」など、大きさや形、色が個性的。その表面に焼きごてで掘ったり、花柄の和紙をちぎって貼り合わせたり、塗料を塗り重ねて磨いたり、立体的に彫刻したりとさまざまな手法で加工していく。「作品は毎年増え続け、130点ほどあります。常に新しい加工法を研究していますが、まだまだ未熟ですね」と福森さん。

 干支の作品は4年ほど前から作り始めた。ネズミの作品は、十成に下絵を描き、焼きごてで焦がして濃淡を付けた。餌を持った表情が愛らしい。この他、黒地に金色の雄々しいトラや、ベージュ色の地に躍動する竜、真っ赤な背景に描いたイノシシなどの作品が並ぶ。

 福森さんは「今年は天候不順で栽培に苦労しました。1個1個違う特徴を生かして仕上げた作品は、我が子のように愛着があります」と笑った。

 干支の作品展示は、1月10日までの午前10時から午後4時。12月28日から1月4日は休館。入場無料だが、事前予約が必要。

 問い合わせは同博物館(0595・45・4717)まで。

2019年12月21日付 762号 1面から