刑事課長 若林文浩

 伊賀署管内の窃盗や詐欺など刑法犯認知件数は、2001年の2439件をピークに年々減少する傾向にあるものの、本年については9月末現在、355件で前年同期と比べ、18件増加しております。発生状況については、昨年に比べて自動車盗や車上ねらいなどの自動車関連犯罪が増加傾向にあります。

 次に、特殊詐欺については、昨年、一人暮らしの高齢女性が金融商品の取引名目で現金をだまし取られた詐欺事件が1件、約500万円の被害に遭われていますが、本年は今のところ、認知した事案はありません。しかし、「アポ電」といわれる予兆電話や架空請求のはがきなどは多数、確認されていますし、県内に目を向ければ数多くの被害が既に発生しており、予断は許されない状況であります。

 また、最近は「アポ電」無しにいきなり警察官や弁護士などを装って訪問してくる手口も確認されていますので十分に注意をしてください。これらの状況を踏まえ、皆さまには身に覚えのない請求には安易に応じることなく、必ず家族や警察に連絡、相談をして、決して一人で判断することのないようお願いします。

指名手配犯の捜査

 また、11月中は全国警察が総力を挙げて、指名手配被疑者の追跡捜査を行いますので、ぜひとも市民の皆さまのご協力をお願いします。「手配ポスターと似ている人を見た」といった情報など、どんなささいなことでも構いませんので、警察に通報して頂くようお願いします。

2019年10月26日付 758号26面から

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