全国の医療関係者が救命技術を競う大会「第18回千里メディカルラリー」で、名張市立病院の医師や看護師、市消防本部の救急救命士らで作るチーム「SHIN〜心〜」が、3回目の出場で過去最高の準優勝に輝いた。【大会で準優勝した「SHIN~心~」のメンバー=名張市役所で】

7つの課題に挑戦 1位と僅差

 大会は9月下旬に大阪府吹田市のパナソニックスタジアム吹田であり、茨城から沖縄まで11都府県と海外からの計20チームが参加。同様の大会は国内各地でも開催されているが、同ラリーは2002年に日本で初めて開催された歴史があり、全国から強豪が集まるという。

 出場メンバーは医師、看護師、救急救命士各2人の計6人。設定された災害や事故の場面で傷病者役を処置し、制限時間内で的確に対処できるかなどを採点する。サッカー場での急病人の発生、ガス爆発、医薬品輸送車の事故など7つの課題をこなし、同チームは総合4370点を獲得。1位とは26点の僅差だった。

大会で課題に取り組むメンバーら(市提供)

 指示を出す「コマンダー」の役割を担う救急救命士の西田勝太さん(39)は「競技に出ることは医療従事者の育成につながる。いざという時、経験を役立てたい」と話す。チームは西田さんの呼び掛けで2015年に結成。約35人が所属し、県内や愛知、奈良などの大会でも好成績を重ねている。

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