「たかが箸袋、されど箸袋」。箸袋を集めて50年以上になる伊賀市下郡の石田正樹さん(78)方には、全国の旅館や飲食店などから集めた箸袋がパネルで保管され、壁一面に並べられている。【これまでに収集した箸袋の数々を紹介する石田さん=伊賀市下郡で】

全国から1万点 アートにも

 旅行が好きで、50年前に旅行雑誌に掲載されていた「箸袋交換しませんか」の記事を読み、相手と交換したことをきっかけに、興味を持つようになった。旅先で集めるだけでなく、知人から譲ってもらうなどし、これまでに約1万種類を収集した。

 袋は絵柄ごとに分けて保管し、果物、魚などが描かれたものや、並べると1枚の絵になるものもある。びょうぶに張り付け、日本列島を模したアート作品にも挑戦しており、「奥が深い」と語る。

 全国のコレクターが集まる「箸袋趣味の会」の発起人の一人として、西日本支部長も務めている。1964年から活動している同会で、展示会や交換などを通して50人以上と交流。毎年開かれる全国大会にも参加し、入手の困難さや珍しさ、テーマの面白さを競うことで、収集意欲を高めているそうだ。

 「箸袋を通した交流で、人生が何倍も楽しくなった」と石田さん。今は来年4月に京都で開かれる大会に向け、新しい箸袋を収集中だ。

2019年9月28日付 756号2面から