伊賀市議会9月定例会は最終日の30日、一般会計補正予算案約3億500万円に盛り込まれた市立美術館「靑山讃頌舎(あおやまうたのいえ)」(同市別府)を来年4月に開館する準備経費約545万円を削除する修正案を賛成多数で可決した。美術館の設置条例案も賛成少数で否決になった。【市が設置を計画していた「靑山讃頌舎美術館」の外観=伊賀市別府】

 同美術館は2018年2月に日本画家で故穐月明さん(享年87)の家族が作品や資料とともに土地建物を市に寄贈。市は市立美術館の一つにする計画を進めていた。今定例会中には市民団体や地元地域などから市と議会に対し早期開設を求める要望書が提出されていた。

 美術館の設置条例案に対する討論では、反対の議員から「今回の条例案は市の美術館として議論も検討もされないまま上程されている」、賛成の議員から「これから議論を深めていくところが大いにあるが、大きな可能性を持ったこの美術館をしっかりと発信していくという意味で賛成する」などの意見が出た。

 議会はこの日、地区市民センターに指定管理者制度を試験導入できるよう管理の基準や業務範囲を規定した条例の一部改正案と、市内の一部地域にある公民館分館を廃止する条例の一部改正案の2議案を否決した。

 他の採決では補正予算や2018年度決算、条例制定や一部改正など38議案を原案通り可決、認定、同意した。