伊賀、名張両市と県は、各庁舎で連携展示「壬申の乱と万葉の時代の伊賀」を10月18日まで開いている。【伊賀市役所の展示会場を訪れた見学者=同市四十九町】

時代にゆかりの伊賀で開催

 伊賀地域は天智天皇の弟・大海人皇子と息子・大友皇子が戦った壬申の乱(672年)の舞台の一つで、伊賀市は大友皇子の母・伊賀采女宅子娘の出身地、名張市は大海人皇子の娘・大来皇女が発願したとされる夏見廃寺跡(同市夏見)があるなど、万葉集に収められた歌が詠まれた時代にゆかりが深い。新元号「令和」の出典として万葉集が注目されていることから、地域の魅力を改めて伝えようと企画された。

 期間中、名張市役所1階では「大友皇子と夏見廃寺の時代」、伊賀市役所1階では「伊賀の国府と国分寺」、県伊賀庁舎2階では「伊賀の古代寺院」と題し、壬申の乱後に建立された三田廃寺(同市三田)や鳳凰寺廃寺(同市鳳凰寺)など古代寺院の出土品や、「令和」の出典に関係する万葉集の複製資料など、それぞれで所蔵する20点を展示する。

 また、古代史に関する作品を発表している漫画家の里中満智子さんが手がけた歴史人物のイラストの複製原画も各会場で展示。伊賀市役所の展示に訪れた同市服部町の七澤通雄さん(80)は「古代史が好きで奈良にはよく出向く。伊賀でも貴重な資料を見ることができうれしい」と話した。

 問い合わせは伊賀市教委文化財課(0595・22・9678)、名張市教委文化生涯学習室(0595・63・7892)、県伊賀地域防災総合事務所地域調整防災室(0595・24・8003)まで。

2019年9月14日付 755号 10面から