オープン後3年利用なし しらさぎ運動公園

 伊賀市が策定中のスポーツ施設再編計画案のなかで、伊賀上野武道場(同市小田町)の移転新築などを検討している。候補地は2015年春に運用を始めた「しらさぎ運動公園」(同下友生)の屋外ゲートボール場で、15年度からの3年間は利用が全くなく、廃止の提案を盛り込んでいる。【新武道館の移転候補地になっているしらさぎ運動公園の屋外ゲートボール場=伊賀市下友生】

 8月にあったスポーツ推進審議会で市が素案を説明した。同公園内にある屋根付きの多目的グラウンドは、ゲートボールなどで年間延べ1万6千人から2万1千人の利用があるのに対し、屋外ゲートボール場は昨年度の稼働日数が3日だけで利用者数は延べ25人だった。新武道館の移転新築工事は時期が25年以降と計画案に記載している。

 1983年度に建てられた伊賀上野武道館は延べ床面積が1278平方メートル。スポーツ振興課によると、利用ニーズは高く、耐震性がなかった旧上野運動公園体育館の代替施設として指定避難所にもなっているが、老朽化率など建物性能が市内の他施設より劣っているという。【1983年建設の伊賀上野武道館=同市小田町】

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