名張地区交通安全協会と名張署は8月29日、信号機のない横断歩道で止まったドライバーに児童が感謝を伝える「まもってくれてありがとう運動」のモデル小学校に、名張市立比奈知小を指定した。【横断歩道の安全な渡り方を学ぶ児童たち=名張市下比奈知で】

 横断歩道は歩行者優先だが、一時停止をしない車やバイクなどが多く、JAF(日本自動車連盟)が昨年実施した調査で全国平均が8・6%、全国ワースト3位の三重県は1・4%しか一時停止しないという結果が出た。

 「まもってくれてありがとう運動」は、歩行者と運転手の交通マナー向上を目的に2015年から津市で始まった。同署は見通しが悪く交通事故の危険性が高い管内2か所を「重点横断歩道」として警戒。その1か所が同小の通学路で、比奈知郵便局前の県道交差点にあることから指定を決めた。名張署などによると、モデル校の指定は伊賀市を含む伊賀地域では初めて。

比奈知郵便局前の横断歩道を渡る児童たち=同

 同協会はこの日、福島雅一校長に指定書を交付。同署の河本直紀交通課長が「お礼を伝えることでドライバーも皆を守ろうとしてくれる。ルールを広めるため、手本になってほしい」とあいさつし、全校児童283人は横断歩道の安全な渡り方などを学んだ。5年の吉永菜月さん(10)は「横断歩道ではお礼を言うようにしている。これからも続けたい」と話した。