1999年に管理を始めた名張市上比奈知の比奈知ダムで8月27日、20周年記念式典があり、地元小学校の児童や卒業生、関係者ら約50人が節目を祝った。【タイムカプセルを開封する卒業生たち=名張市上比奈知で】

 同ダムでは10周年記念式典で、当時比奈知小学校4年生だった約30人が、ダム見学の思い出などを記した作文を金属製のタイムカプセルに封印。20周年での開封を約束し、同ダム管理所が玄関で保管していた。

ダムを背に合唱する児童ら

 この日は卒業生のうち6人が出席し、 タイムカプセルの開封に立ち会った。容器から取り出した自身の作文を懐かしんだ大阪府東大阪市の会社員、中田梨々香さん(20)は「ダム見学時の驚きがたくさん記されていた。ひんやりとした通路の記憶は今でも印象深い」と話した。

 式典では、児童の代表2人が1959年の伊勢湾台風の被害や、河川の水量を調整するダムの役割などについて学んだ内容をつづった作文を朗読。空になったカプセルには、現在の4年生45人が1学期に記した作文を封印した。参加していた中田さんの妹の空來さん(9)も、「10年後の自分」に向けて記した作文を納めた。

 10周年記念式典で植樹したシダレモミジの木に肥料や水をやる育樹行事や、児童らによる合唱などもあった。