岡山市で8月25日に開かれる「第48回全国消防救助技術大会」に、伊賀市消防本部の消防士、栗林聖斗さん(27)(名張市桔梗が丘2番町)が三重県代表として初出場する。大会を前に「自己ベストのタイムで全国制覇したい」と意気込みを語った。【練習でロープを渡る栗林さん=伊賀市緑ケ丘東町で】

 栗林さんが出場するのは、水平に張られた長さ20メートルのロープを往復するタイムや安全性で評価される「ロープブリッジ渡過」。4年前から競技に取り組み、今年は16秒5の自己ベストを記録し、「タイムにばらつきがなくなり、安定して17秒台が出せるようになった」と話すように、完成度が高まってきた。

 予選となる7月の東海地区指導会では、3県の26人が同競技に出場。栗林さんは17秒7のタイムで県1位となり、初の全国出場を勝ち取った。市消防本部によると、同競技で全国大会に出場するのは栗林さんが3人目だという。

 今年は、勤務する南消防署丸山分署(伊賀市下神戸)で2月ごろから練習に励んできた。「訓練の成果が出せたことはもちろん、支えてくれる家族や、訓練をサポートしてくれる職場の皆さんへの感謝が大きい」と語る。同22日には岡本栄市長を表敬訪問し、岡本市長から「体力勝負になると思うが、いい報告を期待している」と激励を受けた。

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