元号の変わり目となる大型連休を終え、季節はもうすぐ初夏。各地の水田では田植えも進んでいます。今回は、伊賀市東部に位置する甲野、希望ケ丘、炊村とその周辺約7・7キロを歩きました。(取材・山岡博輝)【表紙写真:甲野から東方の西教山方面を望む】

 新元号となって2日目の5月2日、午前9時に伊賀市甲野の鳥坂神社へ。青空も垣間見える曇り空ですが、日中には気温は上がりそうです。午前9時ごろ、朱塗りの宮前橋を渡ってスタート。高い塀や生垣の続く集落内では、田植えの準備をしている家が数多くありました。

甲野の集落内を歩く

 集落の北東側に菜の花畑を発見。この季節、黄色いじゅうたんをカメラで収めたい方も多いことでしょう。田植えを控え、水路の水も多いようで、その脇には無数のイタドリが元気良く伸び、行く手を横断する毛虫の多さも含め、季節を感じさせてくれます。

 若葉が芽吹き、淡い緑色が目立つ山肌を眺めながら、ガラス工場から北に折れると、最初に虹ケ丘団地があり、続いて希望ケ丘の住宅地が広がっています。連休中ということもあり、ツーリングのバイクと10台ほどすれ違いました。

希望ケ丘では道路脇のツツジが咲き始め

 十字路の標識を西に折れ、ここから約2キロ、希望ケ丘を横断します。真っすぐに続く下り坂を、花壇や菜園の彩りに目をやり、汗を乾かしながら歩を進めます。右手に保育園が見えた辺りで来た道を振り返ると、この付近が中ほどでしょうか。高台にあり、風が強いからか、街路樹の枝が寄り集まっているように見えました。

田植えの準備が進む炊村の水田

 出発から約1時間、希望ケ丘の西端へ。県道を南に折れると交通量が増え、歩いていると急に肩身が狭くなったような気がします。工業団地の出口付近では、年配の男性と孫らしき少年が、山菜を探しに歩いているようでした。牛舎の裏手を通るといくつもの刈草ロールが積まれています。

田園地帯にある寺音寺古墳

 炊村の集落に差し掛かると、水が入り始め、代かき真っ最中の田んぼの一角に、菜の花畑もありました。タンポポの黄色に彩られた道を進むと、小高い丘に大きな木が8本立った「寺音寺古墳」のすぐそばへ。前方後円墳のようですが、前方部は残存せず、直径約40㍍の後円部のみとなっているそうです。

 水路に沿って集落内を進んでいくと、目線ほどの高さに突然、大きな影が。どうやら降下してきたトビのようで、思わぬ接近に驚きました。今回のルートで唯一の信号を渡り、甲野の集落へ。幾度めかの菜の花畑の先では、牛が10頭ほど草を食んでいます。

 出発からちょうど2時間、午前11時に鳥坂神社へ帰着。歩数計は1万205歩でした。これから稲の苗が育ち始め、水田が鏡のように辺りを映し出す景色も見られる時季。次回は初夏や夏の陽気が感じられるような道中記になるでしょう。