地元の若者が管理運営

 名張市の観光名所、赤目四十八滝から約1キロの距離にある赤目四十八滝キャンプ場(赤目町長坂)が4月からリニューアルオープンした。管理運営するのは地元の若者で構成する一般社団法人「滝川YORIAI(よりあい)」。市の運営から民営化されたもので、今後は「赤目まちづくり委員会」の協力を得て地元住民らで、利用者の拡大を図る。【キャンプ場入口でポーズをとる重森さん(左から2人目)と堀内さん(同3人目)ら=名張市赤目町長坂で】

 キャンプ場の面積は5450平方メートル。1993年に開設され、ピーク時の95年には外国人も含めて年間約7千人の利用者があった。20年以上経って施設の老朽化が進み、最近では利用者が半減。2015年には、廃止か民間譲渡が検討。17年に地元から存続の声が上がり、市が地元主体の民営化を打診した。

 18年には赤目まちづくり委員会の「青年会」などに運営を部分委託。同時に施設の増設、改修のために6300万円(半額は国の交付金)の投資を行った。今年3月には、市と同委員会、同法人とが民営化に向けての3者協定を締結した。

宿泊棟を新築 利用者拡大図る

テラスから滝川が見える新宿泊棟=同

 リニューアルにあたり、新築されたのはソファーベッドを備えたエアコン付きの宿泊棟4棟。更にシャワールームを新設した他、炊事棟のシンクやトイレを一新、インターネットに接続するための環境も整えた。30人ほど収容できる研修棟は外壁を補修、既存の木造バンガロー4棟も継続利用する。

 同法人は入場料収入などで運営し毎月、市に賃貸料を支払う。市は賃貸料の軽減や新たに採用した「地域おこし協力隊」との連携を通じて支援していくという。

 よりあい代表理事の重森洋志さん(42)は「部分委託された1年間で、キャンプの実践や、情報発信の仕方、運営などの研修も受けました。今後は、若者を中心に、地域の方々らとともに着実に運営していきたい。キャンプ場を起点に、名張の子どもたちが将来、この地で自分の夢を実現できるような可能性や魅力を発掘していければ」と夢を語り、理事の堀内宏則さん(34)は「耕作放棄地での農業体験や隠れた観光スポットの発掘など、さまざまなチャレンジができるメニューを企画して、外国人を含めた誘客を図り、この地域を盛り上げたい」と意気込む。

空調設備の完備した内部=同

 同まちづくり委の亀本和丈会長(77)は「地元愛の強い若い人の意気込み、やる気に期待し、委員会も後方支援していきます。地域の魅力をくまなく発信することで、将来的には雇用の創出や人口減少の歯止め、外部からの移住、定住に結びつけたい」と話した。

 キャンプ場の利用期間は4月から11月の週4日(月、金、土、日曜)。今年の大型連休は4月27日から5月6日まで営業する。今後は、冬場の営業も検討していく。

 問い合わせは同キャンプ場(0595・63・9666)まで。

2019年4月20日付746号23面から