「良い経験に」伊賀市の男女3人

 和服の着装技術や立ち居振る舞いの美しさなどを競う「全日本きもの装いコンテスト」の世界大会(4月21日、東京・メルパルクホール)に、伊賀市在住の男女3人が東海・中部地区代表として出場する。昨秋の地区大会で上位入賞した3人は「大勢の方に見てもらえて緊張するが、良い経験にしたい」と稽古を重ねている。【袴や振袖を着装した(左から)スピクザさん、柚奈さん、久夏さん】

 「振袖の部」に出場する上野高1年の磯尾久夏さん(15)(同市上野忍町)と、「子供の部」に出場する上野西小6年の磯尾柚奈さん(11)(同平野城北町)は、いとこ同士。市内で「装道礼法きもの学院」の教室を営む佐藤敏子さん(70)に習ってきた2人の母親が「子どもたちも節目で着物を着てほしい」との思いで一緒に学んでいる。

 大会では目標の着装時間を目安に、いかに早く奇麗に着装や帯結びができるかを競う。2人は、スズメが羽を休めているように見える帯結び「ふくら雀」を手際良くこなし、帯の下の折り返し(おはしょり)や両襟のバランスなどにも気をつけながら腕を磨く。久夏さんは「練習通りに披露したい」、柚奈さんは「1位を目指して頑張りたい」。

 また、「外国人の部」には西明寺の会社員、ティモシー・スピクザさん(35)が出場。米国オハイオ州出身で、来日して約10年。久夏さんと柚奈さんに英語を教えていたのが縁で、昨夏から佐藤さんの教室に通い始めた。大会の課題・袴(はかま)の着装は既に手際も良く、「とても楽しみ。貴重な経験になると思う」と本番を心待ちにしている。

 世界大会では他に留袖の部、カジュアルの部、学校対抗などがあり、国内の地区大会で上位に入った計約200人が出場予定。

 3人を指導する佐藤さんは「鏡の無い舞台で、自分一人で着られる技術が身に着けば、また次の人へと伝承される。選ばれて舞台に立つ緊張感を忘れず、楽しんで成果を披露してきてほしい」と言葉をかけた。

2019年4月6日付745号3面から