水墨画家の故穐月明さんの絵画や収集品を展示している伊賀市別府の美術館「靑山讃頌舎」で、春の企画展「可愛い絵・楽しい絵」が開かれている。ユーモラスな人物や愛らしい動物たちの作品や郷土人形など計50点が鑑賞できる。入場無料。6月23日まで。【相撲をとる七福神を描いた、穐月さんが70代のときの作品を前に説明する理事長の大介さん=伊賀市別府の靑山讃頌舎で】

 穐月さんは和歌山県の生まれで、京都市立美術大学(現京都市立芸術大学)で洋画と日本画を学んだ。転入した1981年から2017年に87歳で亡くなるまでの約35年間、伊賀で創作活動を続けていた。

 春の企画展では、美術館を管理運営する一般社団法人「東洋文化資料館 靑山讃頌舎」の所蔵する763点から選んだ絵画38点や穐月さんが収集し伊賀市に寄贈した八橋人形(秋田市)など19体、高山寺(京都市)の「鳥獣戯画」の甲と乙2巻の複製を展示。楽しい、可愛い、めでたい作品全てを集めた。

 絵に描かれた生き物で、特に猫は伊賀に住んでから傍にいつもいたことから作品から深い愛情が感じられるという。他にも鬼に追いかけられたり、相撲をとったりする七福神や、武人姿なのに愛嬌ある表情の毘沙門天などもあり、作品を通じて可愛いものや冗談が好きだった穐月さんの人柄を知ることができる。

 3月10日午後1時30分からは、讃頌舎のアトリエで理事長を務める長男の大介さんの講演「穐月明という画家‐その仕事と生涯‐」がある。4月27日から5月6日の10連休は、中庭に子ども向けの塗り絵コーナーが設けられる。

 開館は土日祝の午前10時から午後5時で、平日は要予約。

 問い合わせは大介さん(090・9860・6432)へ。