三重大学で忍者・忍術を研究する山田雄司教授(51)監修の書籍2冊が出版された。対象は子どもと外国人が中心で、楽しみながら学べたり、英語訳付きで忍者の実像を分かりやすく説明したりと工夫が凝らされている。【監修した2冊の本を手にする山田教授】

子どもや外国人向けに

 幼児や小学校低学年向けの絵本「にんじんじゃのおもしろにんじゃずかん」(大日本図書)は、忍者になりたい男の子「じんた」がニンジン姿の忍者から役割や術、武器などを学ぶストーリー。東京のイラストレーター、うえだしげこさんが文と絵を手掛けるシリーズの3作目だ。

 A4変型判のオールカラーで32ページ。定価は1冊税込み1404円。伊賀市の岡森書店白鳳店などで取り扱っている。

 もう一冊は、外国人が抱く忍者のイメージや何が知りたいかという疑問を忍術書や史実に基づいて紹介した「Ninja 英語訳つき忍者入門」(主婦の友社)。外国人観光客はもちろん、日本人が海外に旅行する際の手土産にもピッタリだ。

 同書では、忍者の歴史や暮らしぶり、心得、目的に合わせた武器、道具の使い分けなどについて、写真やイラストとともに英語と日本語で併記している。手裏剣と忍者を折り紙で作る手順の紹介もある。

 A5判オールカラーで96ページ。1冊税込み1404円。同書店やネット書店「アマゾン」などの他、中部国際空港など観光施設でも取り扱っている。

 山田教授は「絵本ではお子さんに楽しみながら忍者のことを知ってもらえたら。もう一冊はこれまでクローズアップされがちだった忍者の架空、想像上の部分ではなく、主な任務の情報収集について研究してきたことを反映させた。話のネタや日本文化紹介として盛り上がるのでは」と話した。

2019年2月23日付742号3面から