上野商工会議所の新年賀詞交歓会が1月7日、伊賀市寺脇のホテルローザブランカで開かれた。あいさつでは新庁舎の移転で昨年暮れから空き家状態となっている中心市街地の旧庁舎の問題が取り上げられ、早くも舌戦が繰り広げられた。【酒樽の鏡開きで新年を祝う(左から)岩田議長、岡本市長、田山会頭ら=伊賀市で】

 賀詞交歓会には会員企業の経営者や各種団体の代表、地元選出議員、市の幹部職員ら約200人が出席した。主催者の田山雅敏会頭は旧庁舎の活用について「行政、議会いろいろあると思うが、前に向けて夢のあるビジョンを早く具体化するよう進めてほしい」と注文を付けた。

 岡本栄市長も来賓あいさつで旧庁舎の活用に触れ、「全ての伊賀市民に問いたい一番の重大事案」と強調。市は図書館などの複合施設にする改修経費のうち、市の負担が約3・4億円と説明していることから、今月5日に史上最高額の約3・3億円でマグロが競り落とされた話題を引き合いに「マグロ1匹の値段で順調に事が進んでいれば、あと1年で倍級のにぎわいができたのになあという思いを深くした」と、昨秋に議会が判断した関連予算の否決を暗に非難した。

 岩田佐俊議長は旧庁舎という言葉を使わなかったが、乾杯の発声前に「市民の負託を受けた議員として、声の大きい人が得をするとか、権力を握っている人の言うことを聞くとか、要職に就く人の言うことをすっと聞くとかはない。全ては多くの市民の意見を市政に反映するよう私は頑張りたい」と述べ、市長の発言を暗にけん制した。