名張署は11月9日までに、名張市の60歳代の保育士女性と無職女性の2人が、合わせて約250万円をだまし取られる特殊詐欺事件があったと発表した。

 発表などによると、保育士女性は、8日午後0時25分ごろと9日午前10時25分ごろに市内のコンビニエンスストアのATMで2回にわたって現金約199万7000円を振り込んだ。8日から9日にかけ、市職員「ゴトウ」や銀行員「イガリ」を名乗る男からの電話があり、「年金の還付金が発生した。還付したいが取引をしている銀行はあるか」「手続きをするので、近くのコンビニへキャッシュカードを持って行って」「振り込みが完了できなかった。もう一度手続きをする必要がある」などと言われ、ATMを操作させられ、現金を振り込んでしまったという。9日に振り込んだ際、「他の口座はあるか」などと聞かれたため、不審に思い近くの銀行に相談したところ詐欺だと言われたため、同署に相談した。

 無職女性も、市職員や銀行員を名乗る男から「保険金の還付がある。書類が届いていると思います。銀行で手続きができるようにする」「近くのスーパーのATMに行ってください」などと電話があり、9日の午前11時45分ごろに市内スーパーマーケットのATMで現金約49万9000円を振り込んだという。

 同署によると、「還付金は振り込みで受け取ることはできない。また、電話などで言われるがままにATMを操作しないで」と注意を呼び掛ける。今年に入ってから管内では10月末現在までで5件745万の架空請求詐欺被害が発生している。