伊賀市島ヶ原を拠点に活動するアートグループ「蜜ノ木」の展覧会「くずれる家」が、10月27日(土)から11月4日(日)まで、同所の2会場で開かれる。入場無料。【来場を呼び掛ける岩名さん】

 同グループは2013年、地元の画家、岩名泰岳さん(31)の呼び掛けで結成。現在は市内外から集まった作家など約10人で、美術展の企画や空き家の再生などユニークな活動を続けている。

 会期中は、戦前から現在まで、伊賀地域の若者たちが集まったグループなどを“家”に見立て、その活動の記録や蜜ノ木のメンバーによる作品や資料など両会場合わせ約50点を展示。昭和初期に旧阿山郡西部青年団が発行した文集を始め、戦後に結成された「上野美術クラブ」などの美術団体の活動を紹介した新聞記事のスクラップや、抽象画家の故元永定正さんが若いころに描いた作品も展示される。

 展示会を企画した岩名さんは「昔の伊賀の若者が抱えていた地域の問題と、同じく現在の我々の思いをそれぞれアートで表現しました」と話している。

 会場はJR島ヶ原駅前の岩名さんのアトリエと近くの旧三重銀行。時間は平日の午後1時(土・日は正午)から同5時まで。10月30日(火)から11月1日(木)は休館。

 問い合わせは岩名さん(090・7604・8109)まで。

2018年10月27日付734号12面から

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