伊賀市は10月18日、地域福祉や労働者福祉の向上を目的とした「(仮称)伊賀市総合福祉会館」を同市平野山之下の旧消防庁舎に設置する方針を発表した。2020年4月の供用開始を目指し、市議会12月定例会で提案する補正予算案に改修工事の実施設計費を盛り込む考え。【総合福祉会館としての利用が検討されている旧消防庁舎=伊賀市】

 この日の議員全員協議会で説明した。老朽化が著しい公共施設の上野ふれあいプラザ(同市上野中町)と勤労者福祉会館(同上野丸之内)を集約し、2施設の入居していた同市社会福祉協議会を始め、伊賀更生保護サポートセンター、伊賀歯科医師会、伊賀地区労働者協議会、県教職員組合伊賀高支部、連合三重伊賀地域協議会、伊賀市職員労働組合などの団体が入る予定。

 改修工事は、エレベーターの設置や空調設備の更新、屋根シートの張り替えなど計約2億円を見積もっている。市は市社協を同会館の指定管理者にする考えで、維持管理費は2施設を機能移転することで約1700万円削減でき、約650万円になると試算している。

 伊賀北部消防組合の消防本部と上野消防署として1981年に完成した旧消防庁舎は延べ床面積約1770メートル。市によると、建物は99年に耐震補強化したという。

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